女装の品格
Presented By R.Ayanokoji

男を捨てた、ある一人の日常

For Terminal

一生懸命努力すれば自分だってそれなりに・・・
そう信じて女装という世界に足を踏み入れたあの日。

けどカメラに写った、あまりにも醜くおぞましい姿の自分に容赦なく現実を突きつけられ、
理想の実現は不可能であることをを知ります。

ちゃんと現実として受け止めなければならない。そう思ったのが約半年前。
色々考えたりもしましたが、やっと落ち着きつつあります。

いつか必ず・・・と、自分自身の理想を見据えた私の目は、いつしか夢も希望もない、
ただそう遠くないうちに訪れる終末を見据えた目へと変わっていきました。しかし決して、
死んだような、やる気のない目ではなく、そこにはちゃんとした意思が存在します。
(皮肉にも、それは自分が一番欲しかった目だったのですが)
来るべき終末をどう迎え入れるのか。どうすれば、後悔せずにすむのか。

私は現実から逃避することにしました。逃避というと語弊があるかもしれませんが、
余命わずかと宣告された方が、残された日々は特別なことをせずただ普通に過ごしたい。
そう思うのと同じようなもので。もうすぐ終わりが来る、という現実だけを見るのではなく、
そのときがやってくるまで何が出来るのか。それを考えることに重点を置こうということ。

・・・って、こんな例えをすると実際に闘病されている方に失礼ですので、処分場に捨てられ
焼却炉で灰になるのを待つだけのゴミとでも言っておきましょうか。元が何であろうと、
灰になってしまえば同じですが、そうなるまでの間はとりあえず、自分は自分として存在する
ことが出来ます。

いくら努力したって現実が変わるわけではありません。しかし、幸いというべきなのか、
鏡の中の自分や、条件がそろったときにのみカメラに写る自分と言った、自分の努力に必ず
応えてくれる存在がいます。自分のやった成果が、目に見える形で現れるのはやはり
嬉しいものです。それがたとえ自分自身ではない幻の姿とわかっていても。

テーマ:女性化・男性化・中性化 - ジャンル:心と身体

  1. 2008/11/21(金) 00:05:57|
  2. As Reika
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